お子さんがいらっしゃるご家庭では毎年恒例の「豆まき」。
お父さんが鬼のお面を被って、子供たちに怖がられながら行っているご家庭も多いかと思います。
実は、豆まきには正しいやり方があったのをご存知でしたか?
お子さんがいらっしゃる場合、正しいやり方で行うのは少し難しいかも知れませんが、いざという時のために知っておいていただけたらと思います。
節分の豆まきの正しいやり方とは?
「豆まき」の正しいやり方は以下のようになります!
- 炒った豆を使用する
- 必ず夜に行う
- 豆をまくのは一家の大黒柱
- 「鬼は外、福は内」と声掛けしながらまく
- 年齢の数+1個のまいた豆を食べる
では、ここから一つ一つ意味なども踏まえながら解説させていただきますね。
炒った豆を使用する
まず、豆まきに使う「豆」は、必ず「炒った豆」を使用しましょう。
「豆を炒る」は「魔目を射る」という意味が込められており、鬼の目を射ることで退治できると言われているのです。
また、炒る前の豆を使うと拾い忘れた豆から芽が出てしまうため、縁起が悪いので必ず炒った豆を使用するようにしょう。
◆豆まきの伝説
平安時代初めに京都の鞍馬山に鬼が出現し、都を荒らしていたのです。
その鬼を退治するために、お祈りしながら三石三升の大豆を炒り、鬼に向かって投げ目をつぶし、災厄を逃れたという伝説が言い伝えられています。
このような伝説から、豆まきには炒った豆を使用するようになったと言われているのです。
必ず夜に行う
鬼は夜行性なので夜に行動し始めるので、必ず「夜」に行いましょう。
夜に豆まきを行うことで家の中への侵入するのを防ぐことができます。
できれば家族全員が揃ってから行うようにしましょう。
豆をまくのは一家の大黒柱
近年では、イベント的にお父さんが鬼のお面をかぶって、子どもたちが豆をまくのが一般的になっていますが、本来は一家の大黒柱「お父さん」が豆まきをするのが正しいやり方。
地域によっては年男や年女、厄年の人が豆まきを行う場合もあるそうです。
もちろん、昔の風習(大黒柱がまくやり方)や地域の風習を守ることも大事なことですが、家族で楽しく豆まきを行うことが大切な事だと思いますので、風習とは別にご家庭のルールで豆まきをしてくださいね。
「鬼は外、福は内」と声掛けしながらまく
掛け声は皆さんもご存知の「鬼は外、福は内」。
鬼を追い払うように、家の奥から玄関に向かって「鬼は外」、鬼が侵入してくるであろう玄関や窓を開け、外に向かって「鬼は外」の計2回。
そして、重要なのが豆まきが終わったら、鬼が入ってこないようにすぐにドアや窓を閉め、締めは室内に向かって「福は内」を2回行い終了となります。
年齢の数+1個のまいた豆を食べる
豆まきが終わったら、まいた豆を年齢の数+1個食べるのです。
そうすることで、体が丈夫になり、風邪をひかなくなると言われています。
年齢の数+1個を忘れずに!
このように、豆まきの正しいやり方があるのです。
ただ、地域によって掛け声や豆まきのやり方が違う場合がありますので、おじいちゃんやおばあちゃん、親戚などにその地域のやり方や風習などを聞いてみてください。
もしかすると、面白い風習が聞けるかも!?
マンションに住んでいる場合はどうすればいいの?
マンションに住んでいる場合の「豆まきってどうすればいいの?」と疑問を持っている方も多いそうなのでご紹介しておきます。
特に、小さなお子さんが居て、豆まきをする場合は、次のような注意が必要です。
- ベランダや玄関を開けてまく場合、下の階に落とさないようにする
- 各フロアの通路に豆が散乱したら、きっちり掃除を行う
- 大きな声(泣き声)や音に配慮する
どれも近隣住人とのトラブルに繋がりかねません。
1.については、下に落ちた豆が人に当たったり、車に当ててしまったりする可能性があります。
いくら豆でもどんな風に当たって怪我をするか分かりませんので、十分に配慮して行いましょう。
2.は、以前私が住んでいたマンションでもあったケースなのですが、豆が散乱していたことでハトやスズメが寄ってきて、糞などを落として汚して行くという事がありました。
その後「豆まき後はきっちり掃除を行ってください」と回覧板が回っていました。
3.についても、マンションには上下左右に色んな方が住んでいらっしゃいます。
お父さんの鬼に怖がって大きな声で泣いてしまったり、走り回ってどんどん音を立てると、クレームに繋がる可能性がありますので、十分配慮したうえで行うようにしてくださいね。
まとめ
今回は節分の正しい豆まきのやり方をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたか。
もう一度、おさらいしておきますね!
- 炒った豆を使用する
- 必ず夜に行う
- 豆をまくのは一家の大黒柱
- 「鬼は外、福は内」と声掛けしながらまく
- 年齢の数+1個のまいた豆を食べる
です。
とはいっても、小さなお子さんがいらっしゃる場合、お父さんが鬼役で子供たちが豆をまくという状況になると思いますので、正しいやり方だけでも知っておいてくださいね。
お子さんが楽しめることが、一番大切なことなのでご家庭のルールで楽しく豆まきを行いましょう。
また、マンションに住んでいる方は、折角の楽しい豆まきがトラブルになる可能性もありますので、近隣住民に十分配慮し行うようにしてくださいね。