蚊対策でよく使う蚊取り線香。人体には特に害はないと言いますが、犬の場合どうなのでしょうか。
愛犬が蚊にさされない為にも蚊取り線香を焚きたいけど「煙を吸っても害はないの?」「食べてしまったらどうなるの?」と不安に思っている方も多いことでしょう。
そこで、この記事では犬に蚊取り線香は大丈夫なのか?煙を吸っても大丈夫なのかについてや食べた場合どうなるのかなど、また使用する際の注意点なども紹介していきます。使用する前に、しっかり理解しておきましょう。
犬に蚊取り線香って大丈夫なの?

結論からいうと、犬に蚊取り線香を使用しても大丈夫です。
蚊取り線香は、除虫効果があるとされる植物に含まれているタブ粉・ピレスロイド・でんぷんの3つの成分から作られており、この3つの成分に着色料を混ぜて作られています。
その成分の中の「ピレスロイド」という成分に殺虫効果があるのです。このピレスロイドは蚊取り線香以外のほとんどの殺虫剤にも使用されており、強い殺虫効果があるのです。
そして、このピレスロイドは爬虫類や昆虫類には毒性が高いのです。人間や犬など哺乳類や、鳥類には害がほとんどないのです。
ただ、害がまったく無いという訳ではありません。では、あるとすればどういった害があるのか?について知っておきましょう。
犬に蚊取り線香を使用するとどんな害があるの?
蚊取り線香の煙
蚊取り線香の煙を吸っても害はないとお伝えしましたが、愛犬がアレルギーを持っていたり、ペチャとした鼻が特徴のブルドッグ・シーズー・ペキニーズ・パグなどの短頭種と呼ばれる犬を飼っている場合、のどなどの呼吸器系が弱いため、くしゃみや咳が出だしたりする可能性があるので注意が必要です。
万が一「いつもと様子が違う!」とか「何かおかしい!」と感じたら、少し離れた場所に置きなおしたり、しっかり換気を行いましょう。
それでも様子がおかしい場合は、すぐに動物病院へ連れて行って診てもらいましょう。
蚊取り線香を食べた
蚊取り線香を食べた場合の害として次のようなことが考えられます。。
- 大量に食べた場合
チョコや玉ねぎなどと同じように中毒症状を起こす可能性があり、ふらつきやうずくまったりする症状が出る可能性があります。
「いつもと様子が違う!」とか「何かおかしい!」と感じたら、すぐに動物病院へ連れて行ってあげましょう。
可能であれば、その様子もスマホで動画撮影し病院で見てもらうようにしましょう。
- 少量の場合
少量の場合、便と一緒に出るので大丈夫です。ただ、火を使うタイプの蚊取り線香を食べてしまった場合、口の周りや口の中をヤケドしている可能性もありますので、必ずチェックしてあげましょう。
また少量であっても、犬種やその子の体質によって症状が出る可能性がありますので、いつもと様子が違ったり、おかしいと思ったらすぐ動物病院へ連れて行って診てもらいましょう。
犬に蚊取り線香を使用する場合の注意点
- 犬がいる近くで蚊取り線香を焚かない、置かないこと
犬の近くで、蚊取り線香を焚くと直で煙をかいでしまいますので、床には置かず少し高い場所に置くようにしましょう。
また、手の届く場所だとヤケドをしてしまったり、間違って倒して火事になる可能性もありますので、置く場所は十分に考慮しましょう。
- できるだけ広い部屋で使い、換気をこまめに行う
蚊取り線香は家の中のできるだけ広い部屋で焚くようにすると、煙の充満が少ないのでリスクも低いです。ただ、広い部屋だからと言って長時間焚くのはやめましょう。
間違っても、愛犬を蚊から守るために…と犬小屋の中やその付近に置くのはやめましょう。また、部屋のこまめな換気も心掛けましょう。
犬以外の動物に蚊取り線香を使ってもいいの?
犬以外にペットを飼っている方は注意が必要です。
犬同様に猫やハムスター、鳥類も大丈夫ですが、体質などによって症状が出る可能性があります。
また、蚊取り線香の説明書き(下写真)に「観賞魚、観賞エビ等の水槽の付近や、昆虫の飼育カゴがある部屋では使用しないでください」と書いています。
熱帯魚や金魚、トカゲなどを飼っている場合は使用しないようにしてください。その他、両生類・爬虫類(はちゅうるい)・魚類を飼っている方は、ペットショップなどで必ず確認し使用するようにしましょう。
また、スプレータイプの殺虫剤は、ピレスロイドを多く含んでおり、より毒性が高いので両生類・爬虫類(はちゅうるい)・魚類はもちろん、噴射する時は近くに犬や猫も含めペットが居ないかを確認して使用しましょう。
犬にやさしいおすすめ蚊取り線香5選
金鳥の渦巻 動物用蚊取り線香
アース・ペット ペット用 アース渦巻AC
ライオンかとり線香 大型長時間タイプ
また、リードや首輪に付けれるホルダータイプやクリップタイプもおすすめです。
アース・ペット 虫よけわんにゃんクリップ 犬猫用
ペッツルート 虫よけエリアスマイル
まとめ
今回は、犬に蚊取り線香は大丈夫なのか?煙を吸っても大丈夫なのかについてや食べた場合どうなるのかなど、また使用する際の注意点などを紹介させていただきました。
犬に蚊取り線香を使用しても大丈夫ですが、体質や犬種によっては症状が出たり、害が出る可能性もあります。また、誤って食べてしまった際には、量にもよりますがすぐに動物病院へ連れて行って診てもらいましょう。
蚊取り線香を使用する際は、設置場所や換気などをこまめに行い、愛犬の様子を確認しながら使用してくださいね。