時々ニュースなどでも取り上げられている「カリナンダイヤモンド」。一体、どれくらいの値段がするダイヤモンドなのでしょうか?
私たちが結婚指輪にプレゼントするダイヤって、一般的には大体0.2~0.3カラット(重さ)で10万~30万ぐらい。
有名芸能人などが結婚会見などで見せる、2~3カラットの大きめのダイヤの指輪で、300万~1000万円ぐらいと言われてます。
しかし、カリナンはその数千倍と言われる世界最大のカラット(重さ)を持つダイヤモンドなのです。
実際、そんな世界最大と言われるカリナンダイヤモンドの値段っていくらぐらいするのか、気になったので調べてみました。
カリナンダイヤモンドの値段とは?
実は、カリナンダイヤは9つに分解されていて『Ⅰ』から『Ⅸ』まであり、実際のところ値段の付けようがないくらいの価値があると言われているのです。
ただ、もし値段を付けるとすれば、最も大きい『カリナンⅠ』が530.2カラットあるので、7カラットのダイヤモンドが、およそ1億2,000万円で計算すると、その75倍の90億円以上の値段が付くのではと言う計算になります。
単純計算ですよ…
ただ『カリナンⅠ』だけでこの値段なので『Ⅸ』までの全てのカリナンを単純計算しますと、
3,106カラット×443倍=532億円
となります。凄い金額ですね!
でも、噂では2500億円ぐらいの価値があると言われてるそうですよ(笑)
そもそも、カリナンダイヤモンドとは?
「カリナン」(Cullinan)という名前を初めて聞いたという方もいらっしゃると思いますが、宝石店で働いている方やジュエリーが好きな方の間では有名なダイヤモンドだそう。
そもそも、カリナンというのは1905年にトランスヴァール共和国(現・南アフリカ共和国)にあるダイヤモンド採掘場で発見されたダイヤモンドの原石なのです。
そして、その鉱山を所有していたのがサー・トーマス・カリナン氏という方だった為、その名にちなんで『カリナン』と命名されたのです。
ちなみに、発見した時あまりの大きさにガラス?と間違えられたそうで、初めてメディアで公開された時も、誰かのイタズラ?と言われたそうです。
それもそのはず。当時、世界最大のダイヤモンドは995.2カラットだったのですが、それをはるかに上回る3,106カラットのカリナンが採掘されたのですから…。
で、カリナンは今どこに保管されているの?
<画像引用元>http://livedoor.4.blogimg.jp/laba_q/imgs/8/8/8882963b.jpg
カリナンは採掘された後、南アフリカのトランスヴァール州の政府が買い取り、英国王・エドワード7世の66歳の誕生日に献上されたそうです。
その後、エドワード7世は、世界最大のダイヤモンド「カリナン」をカットするため、アッシャー・ダイヤモンド社という会社に依頼し、アッシャーを含めた3名の研磨職人たちによってカットが行われました。
職人たちで数か月間かけてカリナンを分析し、1908年に最初の分解を行ったが、分解に使用した工具が壊れてしまい、結果は惨敗!
その後、何度もカリナンの分解に挑戦したが、なかなか出来ず、それから数か月後、やっと職人さんたちの努力は報われ、遂にカリナンを9つに分解することに成功したそうです。
そして9つに分解されたカリナンに『Ⅰ』から『Ⅸ』までの番号が振られ、それぞれロンドン塔で永久展示(カリナンⅠ)されたり、大英帝国王冠に飾られたり(カリナンⅡ)、メアリー王妃の王冠などに飾られて保管(カリナンⅢやカリナンⅣ)されています。
それ以外のカリナンも、エリザベス2世が所有しているネックレスの一部になっていたり、メアリー王妃の指輪に飾られているのです。
カリナンダイヤはどこで発見されたの?
カリナンダイヤは、南アフリカ共和国ハウテン州にあるプレトリアから東に40kmほど進んだ場所にあるカリナン鉱山で発掘されました。
この鉱山で採掘が行われるようになったのは、1902年のことで、現在も採掘が行われている世界でも有数のダイヤモンド採掘場なのです。
深い竪穴と広大な面積の坑道から成り立っており、1905年1月26日に「カリナン」の原石である3,106カラットのダイヤモンドが発見されると、1966年には「テーラー・バートン」という原石が発見され、1986年7月17日には「センティナリー・ダイヤモンド」という原石が発見されるなど数々の有名な宝石が発見されています。
まとめ
今回は世界最大のカリナンダイヤモンドの値段についてご紹介させて頂きました。
カリナンは、巨大なダイヤモンドの原石の一部であると考えられているので、もしかしたら今後3,106カラットを越えるダイヤモンドの原石が発見されるかもしれません。
テレビやネットでしか見ることはできないと思いますが、今後の採掘に期待したいですね!