こんにちは、AKIです。
今日は、私の好きな野球ネタです。
今、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、日本のプロ野球も開幕が見送られていますが、そんな中メジャーリーグで通算安打4256本のMLB記録を持つ伝説の選手、ピートローズ氏が違法のコルクバットを使用していたと報じられました。
ローズ氏と言えば、イチロー選手が日米通算安打記録の際にも、何かと比較されていた人物なのですが、レッズの監督時代に野球賭博に関与していたとして、MLB界からも永久追放されている人物でもあるのです。
そんな、ローズ氏が使っていたとされるコルクバットとはどんなバットなのでしょうか。また、使用することによってどんな効果があるのでしょうか。
今回はそのコルクバットについて、詳しく解説していきます。
コルクバットとは?
皆さんもご存知の、あのワインやウイスキーなどの栓などに使われているあのコルクですね。
あのコルクを使ったバットのことで、バット全体がコルクではなく、バットの芯の部分だけをくり抜き、そこにコルクを詰めたものをコルクバットと言います。
YouTubeにコルクバットの映像があったので、アップしておきますね。
引用元:https://youtu.be/Ft-pWVaRnQ8
コルクバットの効果は?
どんな効果があるの?
芯の部分をコルクにすることで、
バットが軽くなりスイングスピードがあがり、
飛距離が伸びる効果があると言われています。
ただ、物理学に詳しい専門家たちの間では、コルクバットを使ったからと言って飛距離が伸びる訳でも無く、逆にバッターのパワーを落とすとも言っています。
元イェール大学教授で『ベースボールの物理学』
の著者、ロバート・K・アデア氏もこう言っています。
普通の木のバットで打ってだいたい114メートルの飛距離が出る打者が、コルク入りバットで打つと、約90センチ短くなる可能性があるという。
コルク入りバットを使うとバットを振るスピードが速くなり、ボールに当てるタイミングを改善できるが、その程度の利点はごくわずかに過ぎない。
また、マサチューセッツ大学ローウェル校の
『野球研究センター』が行なった研究でも
このような結果が出ています。コルク入りバットを振るスピードは、普通のバットと比べて約1%、時速にして約1.6キロメートルほど速くなった。
このように専門家の話や研究結果だけをみると、スイングスピードは上がり速球に当てる確率は上がりそうですが、ホームランがバンバン打てるという訳ではなさそうですね。
コルクバット事件は過去にもあった?
米大リーグのカブスやレンジャーズなどでも活躍し、通算609本塁打を放ったサミー・ソーサ選手が 2003年のシーズン中に、折れたバットの中から使用禁止とされているコルクが入っているのが見つかったという事件がありました。
もちろん、その試合は退場処分となり、後に7試合の出場停止処分も下されました。
この年のホームラン数は40本に留まりましたが、この前の年2002年には49本、さらにその前の年の2001年には64本のホームランを打っています。
いつからコルクバットを使用していたのか分かりませんが、本人談では「練習用バットをそのまま間違えて使用してしまった」とその日だけのように言っていますが、飛ばないバットなのに練習で使う必要があったのかも疑問が残りますね。
コルクバット以外にも使用禁止のバットはあるの?
コルクバット以外にも、例えば最も太い部分の直径やバットの長さの規則、素材は一本の木で作るなどの規則があります。
過去に使用禁止バットを使って問題となったケースを挙げてみると、メジャーリーグでは1974年9月にヤンキースのグレイグ・ネトルズ選手が、バットを折りながらヒットを打ったものの、割れたバットからスーパーボールが落ちアウトと宣告されたケースがありました。
その後、理由を問われ「シカゴのヤンキースファンから幸運のバットとしてもらったもの」と答えたそうです。
他にも、1983年7月にロイヤルズ主砲のジョージ・ブレットがホームランを打った直後、相手チームよりバットに松ヤニを塗り過ぎていると抗議があり検査した所、規定の長さより長くなっておりアウトと宣告されたケースもありました。
日本では、あの王貞治さんが圧縮バットを使用したという話。この圧縮バットは、反発力が上がり飛距離がアップするとも言われており、王さんの引退と同時に使用禁止となりました。
アメリカと日本で細かい規則の違いはあるものの、コルクバット以外にも使用禁止とされているバットがあるのです。
まとめ
今回は、元メジャーリーガーでMLB通算安打記録を持つピートローズ氏が使用していたとされるコルクバットについてご紹介させていただきました。
コルクバットとは、木のバットの中をくり抜いて芯の部分にコルクを詰め込んだバットだったのです。
物理学に詳しい専門家や野球研究センターなどの研究結果では、ほとんど効果は無いとされていますが、禁止されてる以上、使用してはダメですよね。
私も野球をやっていましたので、出来るだけ飛ぶバットを使いたいという気持ちも分かりますし、今の少年野球の子たちでも、私たちの時代に比べると本当に高価な良い道具を持っています。
アメリカだけでなく、日本も含めどんなスポーツもしっかりとした検査やチェックを行い、不正のない様にしていかないとダメですね。